Le 24 12月 2020
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味覚や嗜好が変化してきているイマドキ世代

20~30代の、いわゆる「イマドキ世代」は、40~50代とは大きく味覚や嗜好が変わってきています。
ことに、ワインを飲み慣れていない人たちにとってキーワードとなるのが、「渋くない」「酸っぱくない」「ちょっと甘い」。飲んだ瞬間に、素直に「美味しい」と思えるバランスの良さに、彼ら、彼女らの多くは魅かれます。かといって、糖度の高い「甘いワイン」や、アルコールやボリュームからくる甘さを求めているわけではなく、果実味などに由来する、「甘さを感じるアタックを持つワイン」が求められている。
ワインを販売する多くの場合、年上世代は、「フレッシュな酸」や「きめ細かいタンニン」などを、ポテンシャルとして評価しがちですが、イマドキ世代 にとっては、そんな先々のことは関係ありません。彼らに発信するべきは、「今の時点で口あたりよく、バランスがとれている」ということなのです。

 

受けとられやすい情報発信を

情報発信の仕方も、今までとは少々異なってきます。
イマドキ世代 は、皆と同じであることに生きやすさ、安心感を持つ傾向にあります。多くの人が共有する外的基準が、彼らの判断基準になっていることが多い為、自分で判断すること自体を自分の中で抑制するような傾向があるのです。
心理学的な視点に立つと、外部から情報を受けた時に、人間の対応は大きくふたつに分かれます。ひとつは外部からの情報を指示だと思う人、もうひとつは、外部からの情報は単に情報であって、あくまで判断基準は自分の中にある人。
イマドキ世代は、前者の傾向を持つ人が圧倒的に多いように感じます。彼らにとって、ワインは敷居の高いものであるからこそ、「有名な〇〇さんが美味しいと言っている」「このワインは〇〇で一位をとった」「一番売れている」といった一般的に価値を共有しやすい情報が、より有効になります。
説明する時も、解りやすい言葉に変換する作業が必要です。「綺麗なミネラル」といわれても、一般の人には理解できない。時代そしてターゲットに合わせた言葉を使っていくことが、売る側にも求められています。御託を並べずに、「私はこのワインが好きです」と断言したほうが、 イマドキ世代は「飲んでみよう」と思うでしょう。判断基準が外部にあるわけですから。
あるレストランでは、ワインリストの改革をおこない、味わいの表現は最小限にして、受賞履歴やワインの評判を記載、視覚的にもラベルの写真入りでわかりやすくしたら、売り上げがあがった、という結果も出ています。

 

保存に便利なスクリューキャップ

イマドキ世代のエントリーユーザーには、「ワインをどのように飲んでいいのか解らない」という人がたくさんいます。
そこで、ワインを飲むシーンを提案することをおすすめします。たくさんではなく、2つか3つの、「これだ」という例を示すことで、ワインを手に取る効果的な手がかりになります。
また、そうしたイマドキ世代にとっては、カクテルやサワーなどのRTDが当たり前。ワインは、2,000円台であってもハードルが高いという人が多くいます。ワイン売り場の現状では1,300円くらいがボーダーで、それ以上のお値段のワインにはなかなか手が出ません。現在、日本に流通しているボルドーワインには1,000円台のアイテムが多くあり、それらの多くにスクリューキャップが採用されていることは、追い風です。スクリューキャップについては、年代があがるほどネガティブ に考える人が多いですが、イマドキ世代には、そもそも「コルクが良い」という先入観がありませんから、偏見なく、スクリューキャップを受け入れてくれます。また、イマドキ世代の多くは、750mlのワインを数日かけて飲むことが一般的です。フルボトルでのマーケティングを考えると、キャップをしめて冷蔵庫に入れておけば数日間の保存が簡単なスクリューキャップワインは、おすすめしやすい商材ということができるでしょう。

 

「王道のワイン産地ボルドー」を売りに!

イマドキ世代 への取りかかりとしては、「世界一、王道のワイン産地」という情報は、とても有効です。ワインという未知の世界に踏み込む時、いきなりニッチな産地から入るのはリスクが高い。だからこそ、王道から入るべきなのですが、残念ながらボルドーでは、「王道であること」にそれほどフォーカスしていない傾向があります。
あまりに有名な産地すぎて、ワインを知っている人ほど、ボルドーの多様性にばかりに目が向いてしまっているのでは?イマドキ世代 にはもっと単純明快に、「王道のワイン産地」ということを打ち出していくべきでしょう。
もちろん、これらの提案は、あくまでもイマドキ世代に対して、ボルドーワインの取りかかりをつけてもらうためのもの。取りかかりを得て、ワインに慣れてくれれば、その後の成長が見込めます。やがて、愛飲者となってくれた彼ら、彼女らは、自分の判断で、好みのワインを選ぶようになってくれるに違いなく、その際にこそ、「ボルドーワインの多様性」が、光り輝くことでしょう。

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